クロスは、天井・壁などの仕上げ材として使われる薄い布製の装飾用壁紙のことです。
ほとんどは布でできていますが、ビニール製・プラスチック製のものも多く出まわっています。
クロスの張り替え時期は約5~10年といわれており、
汚れや傷みが目立ってきたら新しいクロスに張り替えたほうがよいでしょう。
しかし、クロスにもさまざまな種類があるため、きちんと知識を身につけて適切なものを選ぶことが大切です。
本記事では、クロスの張り替えをするために必要な知識を解説します。
この記事を読むことで、クロスの張り替えのポイントや方法について知ることができます。
気になっている方や考えている方は、ぜひ参考にしてください。
クロスの張り替えについて
まずは、クロスの張り替えに関する基礎知識を身につけていきましょう。
張り替えるべき場合・メリットなどについて説明します。
クロスとは
壁紙とクロスは同じものです。壁紙の種類には、ビニール製もあるのでクロスとも呼ばれています。
天井・壁紙などに使われることが多く、内装用の材料としては必要不可欠なものです。
主な素材は、布・ビニール・和紙などがありますが、近年はさまざまな種類が登場しています。
どんな場合に張り替えるか
クロスは耐用年数が約5~10年といわれています。
張ったクロスは一生そのままというわけにはいきません。
経年劣化によって色あせたり、タバコなどのヤニがついたり、
においが残ったりするなど、クロスが古くなります。
汚れが目立ち始める前に、クロスを新しく張り替えたほうがよいでしょう。
張り替えしたほうがいい場合
張り替えの目安は、耐用年数の約10年です。
また、以下の症状が出てきたら、張り替えたほうがよいでしょう。
・壁・天井の汚れが目立つ
・クロスの色が変わってきた
・表面がケバ立ち、たわみ・シワが出てきた
・クロス表面にカビが急に生えてきた
・壁・天井にヒビができた、または穴が開いている
・壁神の継ぎ目に汚れがたまってきた
・防水性能・消臭性能がなくなってきた
張り替えのメリット
新しいクロスに張り替えることで、見た目も気分もリフレッシュできます。
古く汚れが目立つほど家の中が暗くなるものです。
また、壁紙の汚れや傷みを放置すると、下地まで傷んでしまうおそれがあります。
下地が傷んでいる場合は、補修が必要になるので余計に費用がかかってしまうのです。
費用を抑えるためにも、早めの張り替えが必要でしょう。
クロスの張り替え~種類について
クロスといっても、種類はさまざまです。
種類を把握した上で、適切なクロスを選びましょう。
どんなものがあるか
クロスの種類は、主に素材で分かれています。
よく使われるビニールクロス・織物クロス・紙クロス・そのほかの4種類の特徴を解説しましょう。
■ビニールクロス
クロスの中でも多用されているビニールクロスは、塩化ビニール樹脂などを主な素材としています。
ビニールシートに紙などを裏打ちしたものです。
ほかの素材に比べて安価で、安定した品質と耐久性に優れています。
また、メンテナンス・掃除が簡単で、色とデザインも豊富です。
■織物クロス
レーヨン・絹・麻などでつくられるクロスを織物クロスといいます。
ビニールクロスよりも高級感・重厚感があり、ホテルや美術館などのパブリックスペースで使われる素材です。
ホコリを吸着しやすいデメリットがあるため、定期的な掃除・メンテナンスが必要でしょう。
■紙クロス
和紙・ケナフなどの非木材紙を原料としたクロスです。
音を吸収し、空気を通す紙の特徴を生かし、環境・健康への配慮もなされている素材として注目を浴びています。
■そのほか
ほかの素材には、紙と珪藻土(けいそうど)を混ぜた「珪藻土壁紙」、
金属とガラス繊維が原料の「無機質壁紙」などがあります。
ほかにも、薄くカットした天然木やコルクを紙を張り合わせた「木質系壁紙」など、多種多様です。