クロスの選び方
種類が豊富なクロスの中から最適なものを選ぶためには、
部屋のイメージ・場所・色・全体のバランスなどが主なポイントとなります。
中でも、クロスを使う場所には注意が必要です。
湿気の多い部屋では、クロスにカビが生えてしまうことがあります。
カビは衛生面においても人体に悪影響を与えるため、
ダイニング・脱衣所・トイレなどでは防カビ効果のあるクロスを使ったほうがよいでしょう。
また、玄関・階段・リビング・廊下など人通りが多い場所は、
一般的なクロスよりも強度が高く、破れにくく傷がつきにくいタイプがおすすめです。
どのような雰囲気にしたいのかイメージした上で、場所別にクロスを選んでください。
最近の傾向
近年は、環境と健康によいクロスを選ぶ方が増えています。
クロスのインクに含まれる可塑剤(かそざい)・張るときに使う接着剤に
ホルムアルデヒドが含まれていると話題になりました。
ホルムアルデヒドは、シックスハウス症候群の原因と考えられているため、
日本塗装協会や各メーカーはホルムアルデヒド対策を施した製品を中心に販売しています。
再生紙を使った製品など、環境に配慮したクロスも人気が集まっているようです。
クロスの張り替え~方法について
実際に、クロスの張り替え方法とはどのようなものがあるのでしょうか。
自分でする場合とプロに依頼する場合の方法を、それぞれ説明します。
張り替えのタイミング・時期について
前述したとおり、10年経過したクロスや汚れ・傷みが目立ってきたクロスは張り替えをしたほうがよいでしょう。
時間が経(た)つほど汚れと傷みが目立つため、家全体を確認してどの部分が気になるのかメモしてください。
中には、古くなった部屋の模様替え・キッチンと居室のリフォーム・冷蔵庫など
家電や家具の買い替えをするときなどに、同時にクロスを張り替える方もいます。
張り替える前に知っておくべきこと、決めておくべきこと
ほかの壁紙と統一するのか、決めておかなければなりません。
統一すると、一体感が生まれます。
また、どんな部屋や雰囲気にしたいのか、床材・ドアの色調と合わせて基本色を考えることも大切です。
たとえば、無彩色~こげ茶の床はグレー系、黄・赤色の床はベージュ系、白~黒の床は白色のクロスをおすすめします。
自分でできるか
費用節約のために、DIYをする方も多いでしょう。
そこで、DIYのポイントをいくつか紹介します。
メリット・デメリット
自分でクロスの張り替えをするメリットは、費用が節約できることです。
しかし、何の知識もない人が張り替えをすると、張り替えの際に空気が入るなど失敗するおそれがあります。
仕上がりのレベルが低くなり、時間と手間がかかることがデメリットです。
クロスの購入場所
壁神専門店・家具店・ホームセンターなどでクロスが購入できます。
幅広い種類の中から選択したい場合は、インターネットサイトを利用するとよいでしょう。
販売サイトを利用する場合は、届くまで時間がかかる可能性もあるので要注意です。
張り方・道具について
簡単にできる方法としては、ホッチキスを使ったクロスの貼り方があります。
まずは、必要な道具を以下にピックアップしてみました。
・クロス(のりがついていないもの)
・ホッチキス
・30cm定規
・はさみ
・カッターナイフ
・押しピン
・両面テープ
・踏み台
以上の道具を用意した後、作業を開始します。
最初に、壁の高さよりも10cmほど長めにクロスを切り取ってください。
切り取ったクロスを壁の上側に5cmほどの切りしろを取って張りましょう。
たるみが出ないように注意しながら、20cm間隔でホッチキスをとめていきます。
壁の横・下側もホッチキスをとめて固定した後、余分な壁紙を切り取ってください。
そして、同様に次のクロスを壁に張っていきましょう。
注意点
下地まで傷んでいる場合は、個人で対処することができませんので業者に依頼してください。
DIYをする人の中には、下地が傷んでいることに気づかず、新しいクロスを張り替えてしまうこともあります。
汚れがひどく、傷ついている状態なら業者に相談したほうがよいでしょう。